バンジー克服談

オバマ「うぐ、はあはあ・・・・」

ヤツェニュク「どうしましたか」

オバマ「あ~~~~~~~怖い・・・・」

ヤツェニュク「何かあったんでしょうか?」

オバマ「あったにきまってんだろ」

ヤツェニュク「もうしわけありません」

オバマ「前にバンジーで怖い目にあったこと話しただろ」

ヤツェニュク「はい、覚えてます」

オバマ「オレはあんな目にあってバンジーが怖くなりかけていたんだが」

オバマ「でも、おれはバンジーを愛している。絶対バンジーを嫌いになりたくない。だから早速恐怖心を克服しようとバンジーやりに行ったわけよ」

オバマ「それでもやる前までは怖かった」

オバマ「ほんとに怖かった・・・・」

オバマ「階段を上がる一歩一歩がまるでギロチン台に上がるかのような足取りだった」

ヤツェニュク「ほお」

オバマ「だが、不思議なんだ」

オバマ「ジャンプ台に辿り着くとわくわくしてきたんだ」

オバマ「ぜんぜん怖くない!やっぱりオレはバンジーが大好きなんだ!」

オバマ「飛べる!飛べるぞ!」

オバマ「足が空(くう)を蹴った瞬間だった」

オバマ「誰かが背後で」

オバマ「ダメだ!」

オバマ「って言ったんだ」

オバマ「そのあとの記憶はない」

オバマ「目が覚めたら病院のベッドの上だった」

ヤツェニュク「まさか、バンジーで事故ったんですか?」

オバマ「そう思うだろ」

オバマ「だが、オレは『ダメだ!』という声を聞いて気を失っただけなんだ」

オバマ「あのな、事故ってたらここにいないだろ」

ヤツェニュク「ごもっともです」

オバマ「それにしてもだ。バンジーで飛んだ瞬間に『ダメだ!』は禁句だろ」

オバマ「あいつら何考えてんだよ」

オバマ「オレは何者かの明確な殺意を感じた」

オバマ「あとで聞いたら、バンジーのスタッフが昼飯何食うかで言い争ってたらしいんだ」

オバマ「カレーにするかラーメンにするかっていうつまらん議論だ」

オバマ「で」

オバマ「親子丼を食いたかったスタッフが」

オバマ「『どっちもダメだ!』と叫んだ」

オバマ「オレはその瞬間に気を失ったんだ・・・・」

オバマ「あいつらマジふざけんなよ」

オバマ「ほんと、死ぬかと思った」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「・・・・」

ヤツェニュク「そうですね」

ヤツェニュク「ぼくだったら断然カレーが良いです」

オバマ「おまえぜんぜん興味ないだろ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

早乙女の由来

根本「きみ」

記者「はい」

根本「きみは早乙女の由来を知っているかね」

記者「いえ、知りません」

根本「そうか」

記者「でも興味があります。その由来教えていただけますか」

根本「いや、ぼくも知らないんだ」

根本「教えて欲しいと思って聞いたんだが・・・・」

記者「そうなんですか」

記者「・・・・」

根本「・・・・」

記者「足が早い乙女だから早乙女、はどうでしょうか」

根本「それはない」

根元「もし早乙女一族に足が遅い人がいたらどうするんだ。名前負けすることになるだろ。もっと気を使えよ」

記者「では」

記者「帰るのが早い乙女だから早乙女、はどうでしょうか」

根本「帰宅部か?」

根本「部活もしないで帰るやつを名前の由来にしないだろ」

記者「いや、由来にするくらいだから伝説的なくらい家に帰るのが早い人かもしれないじゃないですか」

根本「ふむ、どのくらい早いのかね」

記者「校門くぐる前に帰るくらい早いんじゃないでしょうか」

根本「それなら最初から学校に来ない方が良いだろ」

根本「校門くぐる直前で帰るのは逆に徒労ではないかね」

記者「では」

記者「諦めるのが早い乙女だから早乙女、はいかがですか」

根本「う~む」

根本「それは言い換えれば我慢できない乙女だろ」

根本「我慢不可乙女。なんか暴走族ぽいな」

記者「・・・・」

記者「ていうかわたくし放送作家でも漫画家でもないんですけど」

根本「あのな」

根本「誰がネタを考えろと言った?」

根本「ぼくはきみにwikiを調べて欲しかっただけだ」

記者「失礼しました」

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おかしい

オバマ「おかしい」

ヤツェニュク「どうかしましたか」

オバマ「オレが間違ってるわけない」

ヤツェニュク「何かあったんでしょうか」

オバマ「インド人のことだ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「よく街で見かけるだろ?」

ヤツェニュク「ええ」

オバマ「オレの見立てでは」

オバマ「来日しているインド人は全員もれなく」

オバマ「カレー屋で働いてるはずなんだ」

ヤツェニュク「そうなんですか」

オバマ「だが、オレはそれを全面否定されたんだ」

ヤツェニュク「そうですか」

オバマ「でもさ、もし中華料理屋でインド人が働いてたらどうだ?」

オバマ「例えホイコーロー食ってても目の前にインド人がいたらホイコーロー食ってる気がしないだろ」

ヤツェニュク「そういうもんですか」

オバマ「もしファミレスの店員にインド人がいたらどうだ?」

オバマ「ハンバーグ食おうと思ってたのにインド人に気を使ってオレはカレーを頼んでしまうだろう」

ヤツェニュク「そうなんですね」

オバマ「そういえば」

オバマ「もしインド人がファミレスで働いてたとして、カレーに福神漬け盛り付けるのかな」

オバマ「個人的には、インド人が福神漬けを扱うところを見たくないのだが」

ヤツェニュク「そうなんですか」

オバマ「あとさ、もし江戸前の寿司屋にインド人がいたらどうだ?」

オバマ「寿司がカレー味にならないか?」

ヤツェニュク「そうですね」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「・・・・」

ヤツェニュク「もし、江戸前の寿司屋のメニューにカレーがあったらありえるかもしれません」

オバマ「おまえ怒ってる?」

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テーマ

記者「小泉元首相」

小泉「うむ」

記者「本日はお聞きしたいことがあって集まらせていただきました」

小泉「そうか」

小泉「で」

小泉「君たちはいったい何を知りたいのかな」

記者「『これが大人になるということか』と思った瞬間がもしあるのでしたら是非詳細をお伺いしたいのですが」

小泉「奇遇だな」

小泉「じつはつい昨日『これが大人になるということか』としみじみ思ったことがあるんだ」

記者「奇遇ですね」

小泉「わたくしはそのときアンパンマンを見ていたんだが」

小泉「ほら、おもしろい番組がないときは、つっこみのネタが欲しくてついアニメにチャンネルを合わせるんだよ」

小泉「そしたら何と、絶妙なキャラが出ていたんだ」

小泉「しかく鬼さんというキャラだ」

小泉「顔が、ま四角の鬼というキャラなんだが」

小泉「ほら、節分の時期だからみんなでしかく鬼さんに豆をぶつけていたわけよ」

小泉「でも、しかく鬼さんは豆をぶつけられてぶるぶる震えて何だか苦しそうなんだ」

記者「はい」

小泉「ははあ、これはきっと大豆アレルギーというオチだな、と直感したんだが」

小泉「みごとに不正解だった」

小泉「わたくしはまるで、神に自分の浅はかさを鋭く指摘されたようで、つい恐縮してしまった」

小泉「しかく鬼さんは『ぼくは丸いものが苦手なんだ』と言ったんだ」

小泉「『これが大人になることか』としみじみ思った第一の瞬間だ」

小泉「子供はアレルギーなんか知らないからさ」

小泉「そうか、丸いものが苦手ということもあるのかもしれないな、と」

小泉「けどさ、丸いものが苦手だと言うワリには彼の周りには顔が丸いやつらがいっぱいいるわけよ」

小泉「アンパンマン、ジャムおじさん、メロンパンナちゃん等々・・・・」

小泉「しかく鬼さんの周りにニコニコしながら集まるアンパンマンたちを見ていたらさ」

小泉「何だか、アンパンマンたちがみんなでグルになってしかく鬼さんを取り囲んで威圧しているように見えてな・・・・」

記者「・・・・」

小泉「そしたらなんと」

小泉「しかく鬼さんは『でもアンパンマンたちは別さ』と説明していたんだ」

小泉「純粋な子供たちなら『あのしかくい鬼、突っ込まれないように説明しやがったぜ!』とは思わないだろう」

小泉「ところが至らないわたくしはそう思ってしまった・・・・」

小泉「それを強く恥じ入った次第だ」

小泉「『これが大人になることか』としみじみした第二の瞬間だ」

記者「はい」

小泉「わたくしたちは大人になることでいったいどれだけ汚れているのだろう」

小泉「もっと素直な心を大切にしたい」

小泉「美しい明日が来ることを夢見たい・・・・」

小泉「そう、しみじみと思い知らされた次第だ」

記者「なるほど・・・・」

細川「アンパンマンなら、じつはわたくしも不審に思っていた点があるんだ」

細川「みんな知ってるかな」

細川「アンパンマンは『ただいま~』と言いながら煙突から帰宅するんだ」

細川「玄関から帰れよ」

細川「もしこれがおかしいということに誰も気づかないで子供たちがそのまんま大人になったらと思うとさ」

細川「おかしいことをおかしいと言えない大人になるんじゃないか、とさ」

細川「何だか怖いよ」

細川「すまん、『これが大人になることか』というテーマに即していないなw」

記者一同「どうもありがとうございました」

小泉「いやいや、いつでも来なさい」

細川「ホワイ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オバマ「あのさ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「以前、バカボンのパパに名前付けようとして失敗しただろ」

ヤツェニュク「ええ」

オバマ「原因を考えていたんだが、彼はたぶん日本人の名前が似合うようなこじんまりした人物じゃないんだよ」

オバマ「世界に大きく羽ばたくような人物なんだ」

オバマ「だから今回は・・・・」

オバマ「バカボンのパパに外人の名前を付けてあげないか」

ヤツェニュク「名案です」

ヤツェニュク「ぜひお手伝いさせてください」

オバマ「よし、じゃオレからいくぞ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「ガルシアはどうだ?」

ヤツェニュク「ガルシアですか。イメージさせていただいてよろしいですか?」

ヤツェニュク(わしはガルシアな~のだ)

ヤツェニュク「う~ん、微妙ですね」

ヤツェニュク「苗字はないんですか?」

オバマ「すまん、ラテン人の苗字には明るくないんだ」

ヤツェニュク「それではナサニエルはどうでしょうか?」

オバマ「よし、じゃイメージするぞ」

オバマ(わしはナサニエルな~のだ)

オバマ「いや、おまえも苗字ないじゃないか」

ヤツェニュク「苗字は無理です!」

オバマ「えっ」

オバマ「・・・・じゃ次はオレか」

オバマ「じゃあそうだな、アブドラ・アブドラはどうだ?」

ヤツェニュク「イメージしますよ」

ヤツェニュク(わしはアブドラ・アブドラな~のだ)

ヤツェニュク「あの、名前がヘンですけど」

オバマ「ほんとにあるんだから仕方ないだろ」

オバマ「世界は広いんだ」

オバマ「名前と苗字がおなじやつもいるんだよ」

ヤツェニュク「そうですか・・・・」

ヤツェニュク「じゃあこれならどうでしょう」

ヤツェニュク「フェデリーコ」

オバマ「よし、イメージさせてくれ」

オバマ(わしはフェデリーコな~のだ)

オバマ「う~む」

オバマ「ちょっと待て」

オバマ「フェデリーコといえば有名な監督の名前じゃないか」

オバマ「苗字はどうした?」

ヤツェニュク「すみません。忘れました」

オバマ「そうか・・・・」

オバマ「もうやめないか」

ヤツェニュク「はい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

決裂

オバマ「あのさ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「ドラえもんに出てる人で名前がない人がいるだろ」

ヤツェニュク「ええ」

オバマ「あの人に名前を付けてあげないか」

ヤツェニュク「名案です」

ヤツェニュク「ぜひお手伝い・・・・いや、名前がない人結構いますよ」

ヤツェニュク「誰のことを指しているのかちょっとわからないのですが」

オバマ「よく出てくる人だよ、わかるだろ」

ヤツェニュク「そうですか」

ヤツェニュク「じゃあたぶんあの人のことですね」

ヤツェニュク「なにぶん名前がないからお互いが思ってる人が合致しているのかどうか疑わしいですが・・・・」

オバマ「じゃオレからいくぞ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「まつだいらきみなが」

ヤツェニュク「イメージしてみてよいでしょうか」

ヤツェニュク(お~いのび太く~ん)

ヤツェニュク(なんだいまつだいらきみながくん)

ヤツェニュク「いや、これ」

ヤツェニュク「つまんないです」

オバマ「えっ」

ヤツェニュク「じゃあ、これはどうでしょうか」

ヤツェニュク「すずきさぶろうすけ」

オバマ「じゃあイメージするぞ」

オバマ(お~いのび太く~ん)

オバマ(なんだいすずきさぶろうすけくん)

オバマ「何だよさぶろうすけって、ぜんぜんだめだろ・・・・」

オバマ「じゃこれならどうだ?」

オバマ「おおつかたけさぶろう」

ヤツェニュク「じゃあイメージしてみますね」

ヤツェニュク(お~いのび太く~ん)

ヤツェニュク(なんだいおおつかたけさぶろうくん)

ヤツェニュク「いまいちじゃないですか」

ヤツェニュク「ていうか、ぼくのさぶろうすけひっぱってないですか?」

オバマ「えっ」

ヤツェニュク「これならどうですか?」

ヤツェニュク「ハリー」

オバマ「何でいきなり外人だよ?まあ、一応イメージしてみるけど」

オバマ(お~いのび太く~ん)

オバマ(なんだいハリー)

オバマ「もはやドラえもんじゃないな」

オバマ「今回も失敗か」

ヤツェニュク「そのようです」

オバマ「何が悪いんだろうな」

ヤツェニュク「やはり、名前がない人は名前がない方が良いのかもしれません」

ヤツェニュク「ていうか、お互い誰に名前付けてたのか不明だし」

オバマ「そうか」

オバマ「残念だな」

オバマ「もうこのネタは封印するしかないのか・・・・」

ヤツェニュク「ほんとにそう思ってますか?」

ヤツェニュク「またちょっと経ってほとぼりが覚めたら誰かに名前付けてあげようって言い出すんじゃないですか?」

オバマ「・・・・」

オバマ「今度は『ねじ式』の主人公に名前を付けてあげないか」

オバマ「今度こそうまくいく気がするんだ」

ヤツェニュク「結構です」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

抗議

バイデン「おい!ちょっとそこのおまえ!」

バイデン「今なんつった??」

バイデン「ふさけんなよおまえ!!」

バイデン「ネコのひなたぼっこ邪魔してんじゃねえよ!!」

バイデン「日陰にしてやる、じゃねえだろ!」

バイデン「何だその半笑いは??」

バイデン「よくも気持ちよさそうにひなたぼっこしてるネコを・・・・」

バイデン「いいか」

バイデン「もし、おまえがひなたぼっこしてて邪魔されたらどんな気持ちになるんだ?」

バイデン「え?」

バイデン「答えてみろよ!」

バイデン「あ?」

バイデン「何だ?」

バイデン「ひなぼっこしないからいいって?」

バイデン「ひなたぼっこしろよ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シリーズ「頭の中」

「あいつら全身毛だらけで顔にまで毛がびっしり生えてるのにさ」

「全員が先を争ってあったかい場所を確保しようとするだろ」

「どんだけ寒いんだよ」

「おまえらがそんだけ寒かったらおれたちはどうなるんだよ?」

「あいつらが普段どんな風に気温を感じてるのか」

「まったく理解できないよ」

「ほんと」

「人の気も知らないで・・・・」

「生意気なやつらさ」

「ネコってやつは・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シリーズ「頭の中」

「一瞬で人心を掴むワンフレーズか・・・・」

「メスのトトロみたいですね」

「・・・・はどうかな」

「ダメだ」

「トトロはトトロだからかわいいのであって、あの顔を人間に変換してもかわいくない」

「そう」

「トトロみたいと言っても」

「顔とかじゃなくて」

「輪郭が・・・・」

「いや」

「だめだ」

「絶対殴られる」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

問答

平成天皇「いきなりの問いで恐縮だけれど」

平成天皇「あなたは、なぜアンパンマンのアンパンがないのか」

平成天皇「その理由を考えたことがおありですか?」

アッバス議長「・・・・」

通訳「(いや、アンパンマンがどうとかじゃなくて)」

通訳「(まずアンパン知らないだろ)」

アッバス議長「すばらしい・・・・」

アッバス議長「わたくし、陛下の鋭い視点に感服しております」

アッバス議長「陛下のご指摘通り、チョコやレトルトカレーなどアンパンと無関係の食品ではアンパンマンは良く見かけますがアンパン自体では見たことがありません」

アッバス議長「わたくしもかねてからその点について非常に不可解に存じておりました」

通訳「(えっ)」

アッバス議長「ドラえもんのドラ焼きがあるのにアンパンマンのアンパンがないのは理不尽且つ不条理なことだ」

アッバス議長「わたくし思うに」

アッバス議長「アンパンマンのアンパンがないのは」

アッバス議長「ひねりがないからじゃないか、と」

通訳「(いや、ひねりって)」

通訳「(ネタじゃないんだから関係ないだろ)」

平成天皇「やはりそうでしたか」

平成天皇「わたくしもそうなのではないかとうすうす感づいておりました」

通訳「(えっ)」

平成天皇「アンパンマンは自らの身を削って弱き人々を助ける正義のヒーローです」

アッバス議長「その通り」

アッバス議長「それなのにひねりがないからとアンパンマンのアンパンを作らない」

アッバス議長「これは単に企業の怠慢だとわたくしは考えます」

平成天皇「・・・・」

アッバス議長「・・・・」

通訳「・・・・」

平成天皇+アッバス議長「何とかしろよ」

通訳「えっ」

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イメージング

オバマ「うぐ、おえっ」

ヤツェニュク「どうしましたか」

オバマ「すまん」

オバマ「驚かせたか」

ヤツェニュク「いえ」

オバマ「えづいてしまった」

ヤツェニュク「何かあったんでしょうか?」

オバマ「うむ」

オバマ「今、ちょっと悩んでるんだ」

ヤツェニュク「もしよければぼくに話してみてださい」

ヤツェニュク「少しは楽になるかもしれません」

オバマ「ありがとう」

オバマ「じつは・・・・」

オバマ「もしもドラえもんとオバQが同じ町内に住んでいたら」

オバマ「という設定でイメージを膨らませていたんだ」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「だがそれが元凶となるとは思いもしなかった・・・・」

オバマ「そこからすべてが始まったんだ・・・・」

オバマ「考えれば考えるほど」

オバマ「空気が鉛のように重く、両肩にのしかかかっている感じさえする」

ヤツェニュク「悩むことなんかありますか?」

オバマ「あるに決まってんだろ!」

オバマ「いいか」

オバマ「ドラえもんはいろんな道具が出せるんだぞ!」

オバマ「それに比べてオバQは何も出せない!」

オバマ「しかも、オバQはいつもドロンパに騙され、いつもU子に殴られてるだけだ」

ヤツェニュク「いや」

ヤツェニュク「べつにそれだけじゃないと思いますけど・・・・」

オバマ「ドラえもんが町内にいるだけでオバQがいったいどんな肩身の狭い気持ちか想像してみろ」

オバQ(くそお・・・・)

オバQ(あいつさえいなければ・・・・)

オバQ(あいつがどらやき買えないように・・・・)

オバQ(・・・・近隣のどらやき買い占めてやる)

オバマ「どうだ」

オバマ「怖いだろ?」

ヤツェニュク「はあ・・・・」

オバマ「ドラえもんと同じ町内に住むオバQは・・・・」

オバマ「いつも他者に対する強い憎悪と自己に対する自己嫌悪に引き裂かれている」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「『道具』って言葉を聞いただけでオバQはびくっとして、『道具』って言葉聞きたくないから部屋に閉じこもるんだ」

オバマ「一方、『道具』と言えない正ちゃんはオバQに気を使うせいで精神的に疲労し、荒れて家族に八つ当たりするんだ」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「そうなれば『オバケのQ太郎』は後味が悪いまま最終回を迎えてしまうことになる」

オバマ「もしそうなったらおまえは責任が取れるのか?」

オバマ「え?」

オバマ「どうなんだよ!」

オバマ「オレはオバQに言いたい」

オバマ「何も悩むことなんかないんだよ、と」

オバマ「そんなくだらない悩みなんか忘れろよ、と」

ヤツェニュク「そりゃあんただろ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シリーズ「命名」

オバマ「あのさ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「はなげなんだけどさ」

オバマ「はなげが出てたら恥ずかしいだろ」

ヤツェニュク「ええ」

オバマ「でもさ」

オバマ「言葉自体が恥ずかしくないか」

オバマ「音が情けない」

オバマ「はなげ出してるやつも恥ずかしいが」

オバマ「はなげ出てるよ、って教える方も恥ずかしいんだ」

オバマ「そのために世の中、はなげが出たままの人が多いんじゃないかと思う」

オバマ「だからさ」

オバマ「はなげに代わる言葉を考えてくれないか」

ヤツェニュク「ぼくがですか」

オバマ「うむ」

オバマ「そうすればみんながお互いを注意しあうようになるし」

オバマ「はなげ出たままで公衆の面前で恥ずかしい思いをする人も減ると思うんだ」

ヤツェニュク「ぼくでよろしければぜひご協力させてください!」

オバマ「たのむぞ」

ヤツェニュク「では」

ヤツェニュク「アーク・オブ・ソロモンはどうでしょうか」

オバマ「ちょっとイメージさせてくれ」

イメージ(アーク・オブ・ソロモン出てるよ)

オバマ「かっこいい」

オバマ「高貴な響きだ・・・・」

オバマ「これなら人々も恥ずかしくないだろう」

オバマ「逆にはなげ出てなくても出てるよって言うようになるかも知れん」

オバマ「他にあるか」

ヤツェニュク「そうですね」

ヤツェニュク「サンシャインなんかどうですか」

オバマ「うむ、イメージしてみる」

イメージ(サンシャイン出てるよ)

オバマ「さわやかだな・・・・」

オバマ「雨が止んで雲の切れ目から日の光がさすのが目に見えるようだ」

オバマ「虹まで見える」

オバマ「他にあるか」

ヤツェニュク「それじゃあ」

ヤツェニュク「ハート・オブ・マイン」

オバマ「よし、イメージしてみる」

イメージ(ハート・オブ・マイン出てるよ)

オバマ「・・・・もはや詩だな」

オバマ「いつか見たロマンチックな光景が、やさしく脳裏を掠めるようだ・・・・」

オバマ「いいねおまえ」

オバマ「調子いいよおまえ」

オバマ「もっとないか」

ヤツェニュク「それじゃあ」

ヤツェニュク「ジョガー・ディスカバーズ・エイリアン・ライク・クリーチャー・ウィズ・ヒューマン・リップス・オン・オーストラリアン・ビーチはいかがでしょうか」

オバマ「はなげでいいわ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おじいさんアニソンひとりでドレミファドン

.

司会「はい、今日もはじまりました」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドンの時間がやってまいりました」

司会「ここでお断りをしますが当番組は曲名を当てるものではありません」

司会「それはおじいさんには無理です」

司会「ですので、おじいさんでもわかるようにこれから流れる主題歌が使用された番組名を答えていただくというのが当番組の主旨となります」

司会「今回のおじいさんはバイデンさんです」

バイデン「わたくしがバイデンです」

バイデン「みなさんこんにちわ」

司会「では、今日はまずこの一曲目から行ってみましょう!」

司会「それでは~」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドン!」

歌「♪ 空にそびえる~ くろがねの城~」

歌「スーパーロボット~ マジンガーZ~♪」

バイデン「はいはいはい!」

司会「はい、バイデンさん」

バイデン「マジンガーZ!」

司会「ご名答!」

司会「バイデンさん、よくわかりましたね」

バイデン「なに、これくらいなら誰でもいけるさ笑」

司会「では次、二問目に行きたいと思います」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドン!」

歌「♪~ あれは~ 誰だ、誰だ、誰だ」

歌「あれは~デビ~ル、デビ~ルマ~ン、デビ~ルマ~ン ♪」

バイデン「はいはいはい!」

司会「はい、バイデンさん」

バイデン「デビルマン!」

司会「ご名答!」

司会「いやあ、長い間この番組やってますけど、なかなかここまで続けて正解できるヒトいませんよ」

バイデン「よしてくれないか笑」

司会「では次、三問目に行きたいと思います」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドン!」

歌「♪~ スパイダマン、スパイダマン」

バイデン「はいはいはい!」

司会「早い!バイデンさん」

バイデン「スパイダーマン!」

司会「ご名答!」

司会「バイデンさん!ちょっと解答が早すぎますよ笑」

バイデン「すまん、今ちょっとマジになった笑」

司会「さあ、今のところ3問がとこ正解、次、四問目に行きたいと思います」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドン!」

歌「♪~ 海は青く眠り~ 大地に命芽生え~」

歌「そして空が~ そして空が~ 明日を夢見て~ ♪」

歌「ほら」

歌「生まれ変わった地球が~ 目覚めの朝を~ 迎える~ ♪」

歌「泳げ波蹴立て~ 走れ土を蹴り~ ♪」

歌「こんなに地球が好き~ だから~ ♪」

歌「こんな~に夜明け~が美しい~ から~ ♪」

司会「・・・・さあ」

司会「バイデンさん、どうしました?」

司会「ご解答をお願いします!」

バイデン「わからない・・・・」

司会「正解は未来少年コナンでした~」

バイデン「ちょっと待て、未来少年コナンて歌詞の中に出てきたか??」

司会「いや出てきませんが・・・・」

バイデン「何で出てこないんだよ!おかしいだろ!何の歌かわからねえだろ!!」

司会「・・・・」

司会「はい!」

司会「では五問目に行きたいと思います」

司会「おじいさんアニソンひとりでドレミファドン!」

歌「♪~ 青い風がいま胸のドアを叩いても~ わたしだけをただみつめて微笑んでるあなた~」

歌「そっとふれるもの求めることに夢中で~ 運命さえ知らないいたいけな瞳~ ♪」

歌「だけどいつか気づくでしょう~ その背中には~ ♪」

歌「はるか未来目指すためのハネがあること~ ♪」

歌「残酷な天使のテーゼ~ 窓辺からやがて飛び立つ~ ♪」

歌「ほとばしる熱いパトスで~ 思い出を裏切るなら~ ♪」

歌「この空を抱いて輝く小年よ~ 神話になれ~ ♪」

司会「さあバイデンさん」

司会「ご解答をお願いします!」

バイデン「ざ、残酷な天使のテーゼ?」

司会「惜しい、それは曲名です」

司会「番組タイトルをお願いします」

.

バイデン「ぜんぜんわかんねえよ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フェイスオフ

オバマ「あのさ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「外人って議論が白熱するとよく睨んでるみたいな顔になるだろ」

オバマ「ええ」

オバマ「この前そういう状況に陥ったんだ」

ヤツェニュク「そうなんですか」

オバマ「うむ」

オバマ「議論が白熱して」

オバマ「で」

オバマ「議論の相手が睨んでるような顔をしていたんだが」

オバマ「もしかして睨んでる?」

オバマ「と聞いてみたんだ」

ヤツェニュク「ええ」

オバマ「そしたら」

オバマ「『ぜんぜん睨んでないよ』と相手が答えたんだ」

ヤツェニュク「そうなんですか」

オバマ「ほんと」

オバマ「聞いておいてよかったよ」

オバマ「もし聞いてなかったらしばらくの間」

オバマ「『あいつもしかして睨んでたかな?』『睨んでなかったかな?』とうじうじ悩むところだからな」

ヤツェニュク「因みにどんな状況でしたか?」

オバマ「うむ」

オバマ「そうだな・・・・」

オバマ「最近のタイソンのフェイスオフ、みたいな感じかな・・・・」

ヤツェニュク「いや」

ヤツェニュク「それケンカ売られてますよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自然

オバマ「う、う、う、ぐ、くく・・・・」

ヤツェニュク「どうしましたか」

オバマ「わ、びっくりした」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「おれ泣いてたか?」

ヤツェニュク「・・・・はい」

オバマ「そうか・・・・」

ヤツェニュク「もしよければ詳細をお話ください」

オバマ「悲しい話だぞ」

オバマ「それでもいいのか?」

ヤツェニュク「はい」

ヤツェニュク「どうか洗いざらい話してすっきりしてください」

オバマ「ありがとう・・・・」

オバマ「あのさ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「うちの庭、草ぼおぼおなんだ・・・・」

オバマ「なんかさ、川原で見るような長~い草とかばんばん生えてるんだ・・・・」

オバマ「トゲが生えてるやつとかも生えててさ・・・・」

オバマ「どっから種飛んできてんだよ??」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「根っこから抜いてやろうと土掘ってたらさ、見たこともない白い虫が出てきたりしてさ」

オバマ「なんだこれ?と思ったんだが」

オバマ「セミの幼虫だった」

ヤツェニュク「・・・・」

ヤツェニュク「そういうことでしたら業者に頼んでみてはいかがですか」

オバマ「そうじゃないんだ」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「うちの庭は自然がいっぱいなんだ」

オバマ「だからさ」

オバマ「たまにノラ猫が住むんだ」

ヤツェニュク「はい」

オバマ「ネコがさ、小さい子猫連れてるんだ」

オバマ「自然がいっぱいだから子育てに最適なんだろう」

オバマ「で」

オバマ「たまに外覗いて観察してるんだけどさ」

オバマ「いつもそっと覗いてるんだけど」

オバマ「このまえ親ネコに見つかっちゃってさ・・・・」

オバマ「え?ここ人住んでんの??」

オバマ「て、顔してたんだ・・・・」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「・・・・」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「・・・・」

ヤツェニュク「・・・・」

オバマ「・・・・」

ヤツェニュク「ほほお」

オバマ「おまえぜんぜん興味ないだろ」

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シリーズ「いいやつ」

オバマ「くっそお」

オバマ「なんなんだあのひとりで吹かしてる改造バイクは?」

オバマ「うるさくてしようがない」

バイデン「あのな」

バイデン「そういう時は相手を憎らしいと思うな」

バイデン「すごいいい人だと思え」

オバマ「いい人?」

バイデン「そうすれば怒りも消えるんだ」

オバマ「そうなんですか」

オバマ「ちょっと例をあげていただけますか?」

バイデン「そうだな・・・・」

バイデン「例えば」

バイデン「あの吹かしてるやつはじつは・・・・」

バイデン「ベランダでハーブを栽培してるんだ」

オバマ「すごいいいやつじゃないですか!」

オバマ「いや、ベランダって」

オバマ「ちょっとしか作れねえだろ!!」

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シリーズ「いいやつ」

オバマ「くそお」

オバマ「何なんだあの無駄にでかいトラックは・・・・」

オバマ「何で二両編成なんだよ?」

オバマ「電車か?」

オバマ「そば通るとすげえ揺れるんだけど・・・・」

オバマ「何運んでるのか知らんが」

オバマ「電車みたいなトラックで運ぶくらいなら最初から電車で運べよな・・・・」

バイデン「あのな」

バイデン「そういう時は相手を憎らしいと思うな」

バイデン「すごいいいやつだと思え」

オバマ「いいやつ?」

バイデン「うむ」

バイデン「そうすれば怒りも消えるんだ」

オバマ「いくつか例を挙げてもらえますか?」

バイデン「そうだな・・・・」

バイデン「あのトラック運転手はじつは・・・・」

バイデン「ジムシーが子ブタに『うまそう』って名前つけたときに泣いたんだ・・・・」

オバマ「すごいいいやつじゃないですか!」

オバマ「いや」

オバマ「トラック運転手ってぜったいトンカツ好きそうなんだが!!」

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シリーズ「いいやつ」

オバマ「わっ」

オバマ「びっくりした・・・・」

オバマ「何だあのガキは?」

オバマ「すごい遠くにいる友達に話しかけてんじゃねえよ」

オバマ「あしたの給食なんだろうな、じゃねえだろ・・・・」

オバマ「おれイカ嫌いだからイカが出たらおまえにあげるわ、じゃねえよ」

オバマ「まったくうるさいな・・・・」

バイデン「あのな」

バイデン「そういう時は相手を憎らしいと思うな」

バイデン「すごいいいやつだと思え」

オバマ「いいやつ?」

バイデン「そうだ」

バイデン「そうすれば憎しみも消えるんだ」

オバマ「そうかな・・・・」

オバマ「例を挙げてみてもらえますか?」

バイデン「そうだな」

バイデン「あの子供はじつは・・・・」

バイデン「『新八先生』が終わった時に泣いたんだ」

オバマ「すごいいいやつじゃないですか!」

オバマ「いや」

オバマ「あいつまだ生まれてねえだろ!!!」

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シリーズ「いいやつ」

「うるさい!!!」

「何だあのカーステは?」

「音でかすぎるだろ!」

「あいつ絶対耳栓してんだろ!!」

「耳栓してんじゃねえよ!!」

バイデン「あのな」

バイデン「ああいうやつは憎んだらダメだ」

バイデン「いいやつだと思うんだ」

オバマ「いや」

オバマ「ムリじゃないですか」

バイデン「いいからいいやつだと想像するんだ」

バイデン「そうすれば憎しみも消える」

オバマ「はい」

オバマ「一例挙げていただけますか」

バイデン「そうだな」

バイデン「あのカーステのやつはじつは・・・・」

バイデン「小学生の頃から毎日日記を書き続けていているんだ」

オバマ「すごいいいやつじゃないですか!」

オバマ「なわけねえだろ・・・・」

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